偽アカウントを見抜く目と、写真の審査という仕組み
国際的な出会いのサイトでいちばん疲れるのは、断られることではなく、三週間やり取りした相手が最初からいなかったと分かる瞬間だと思います。写真一枚から始まる関係だからこそ、その一枚が確認されているかどうかで話が変わります。ここでは偽アカウントの実際の見分け方と、運営による写真確認が何を防いで何を防げないのかを整理します。
偽アカウントが出す七つのサイン
まず写真です。雑誌の切り抜きのような一枚が二、三枚あるだけで、友人と写ったものや生活感のある写真がまったくないプロフィールは、一度立ち止まる価値があります。気になったら画像を保存して、Googleレンズや画像検索にかけてみてください。別の名前のSNSやストックフォトに同じ顔が出てくれば、それで答えが出ます。二つめは、写真は派手なのに自己紹介は一行、国も趣味も未記入という空っぽのプロフィールで、急いで作ったアカウントほどこうなります。
三つめは会話の質感です。質問には答えず自分の話だけが滑らかに続く、昨日と今日で細部が食い違う、そういうやり取りは台本を疑っていいと思います。四つめと五つめはたいてい一緒に来て、二分の通話すら先延ばしにしながら、知り合って数日で別のアプリに移ろうと言い出したり、投資や送金の話を出したりします。六つめは個人情報を急いで求めてくること、七つめは仕事や住んでいる場所、家族の話のつじつまが合わないことです。一つだけで決めつける必要はありませんが、二つ三つ重なった時点でそれは勘ではなく型です。
お金の話が出たらそこで止める
ロマンス詐欺は感情ではなく手順で動きます。数週間やさしいやり取りを積み上げて、ある日、入院費や通関手数料、航空券、口座への少額の入金といった話が出てきます。名目は毎回違っても形はひとつです。会ったことのない相手にお金を頼む関係は、関係ではありません。少額でも一度送れば必ず次の依頼が来て、金額は上がっていきます。
やり取りをサイトの中に留めるのも同じ理由です。サイト内なら通報の記録が残り、運営が内容を確認できますが、LINEやWhatsAppに移った後は相手は何も残さず消えられます。個人情報も急ぐ必要はありません。本名のフルネーム、勤務先、最寄り駅、口座、身分証の写真は、相手を十分に確認した後でも後回しでかまいません。電話番号も同じで、双方が承諾したときだけ番号が渡る仕組みなら、その手順をわざわざ飛ばす理由はないはずです。
写真確認があるサイトとないサイトの差
確認がないサイトでは、登録から三分後にどんな写真でもプロフィールに載ります。つまり偽アカウントを一つ作るコストがほぼゼロで、ゼロなら数十、数百と作られます。そういう場所では通報が入ってから削除されるので、その間に同じ盗用写真が何人もの受信箱に届いています。事後対応はいつも遅く、遅れた分がそのまま被害になります。
審査があるサイトでは、投稿された写真がすべて確認の対象になります。どこかから持ってきたモデルや俳優の写真、ウォーターマークが残った画像、他人のSNSのスクリーンショット、顔がまったく確認できない写真は、確認され次第削除されます。運営の確認が間に合わなければ24時間で自動的に公開されます。効いているのは個別の摘発よりコストのほうで、盗用写真がいずれ消される前提で作り続けるのは割に合わないので、大量生産が成り立たなくなります。ただし確認は本人証明ではないので、自分の顔を載せた人が悪い意図を持つこともあり、準備のいい相手が通ってしまうこともあります。
通報とブロックを使うタイミング
確信が持てるまで待つ必要はありません。投資や送金の話が出たとき、別のアプリに誘われたとき、写真を要求されたとき、説明のつじつまが合わなくなったとき、それが通報のタイミングです。通報は相手を罰する手続きではなく、運営に確認を頼む行為です。会話のスクリーンショットと相手のIDを添えると、確認はずっと早くなります。
ブロックはもっと単純です。違和感があるなら会話を終わらせていいし、断りの文面を考える必要もありません。すでにお金を送ってしまった場合は順番が大事で、追加の送金を止め、送金記録とやり取りを恥ずかしさから消さずに残し、銀行に組戻しや凍結を相談して、警察に届けます。損がいちばん大きくなるのは、一週間だれにも言えなかった人です。
KorLuvができること、できないこと
KorLuvは2012年に始まった、韓国人と外国人が友達を作り、言語を交換し、恋愛もするコミュニティで、最近あらためて再開しました。投稿されたプロフィール写真はすべて審査の対象で、運営の確認が24時間以内になければ自動で公開され、問題があれば削除します。韓国語、英語、日本語に対応しているので、韓国語が心もとなくても会話は始められます。国、年齢、身長、人種で相手を探せて、電話番号は双方が承諾したときだけ交換されます。
正直に書くと、確認だけで全部を防げるわけではありません。運営が確かめられるのは、その写真が本人に見えるか、どこかから持ってきたものではないかまでで、相手の意図までは見えません。ですから上に書いた原則は、KorLuvの中でもそのまま有効です。変わるのは出発点と、実在しない相手に使う時間の量です。いまは登録もメッセージも写真も無料で、有料の機能は後から用意する予定です。
よくある質問
写真の審査があればサクラは本当にいないのですか。
いないと言い切るサイトは、むしろ信用しないほうがいいと思います。違うのは偽アカウントを作るコストで、写真が審査されて問題があれば消される仕組みがあると手間の割に見返りがなく、数が大きく減ります。KorLuvも投稿写真をすべて審査の対象にしていますが、それでも気をつけてほしいと伝えています。
相手の写真を画像検索で調べる方法はありますか。
画像を保存してGoogleレンズや画像検索に上げ、同じ顔が別の名前やストックフォトで出てこないか見るだけです。何も出てこなくても安全という意味ではなく、鍵付きアカウントから盗まれた写真は検索に出てきません。
ビデオ通話を避ける相手はサクラですか。
それだけでは判断できません。時差や照れ、第二言語への不安といった理由は普通にあります。数週間たっても一度も声を聞かせず、同時にお金や個人情報の話が出てくるなら、そこは別の問題です。
もうお金を送ってしまいました。今からできることはありますか。
追加の送金をやめ、送金記録とやり取りを残したまま、すぐ銀行に組戻しや凍結を相談して警察に届けてください。プラットフォームにも通報してください。同じアカウントが複数の相手に同時に接触していることが多いです。
KorLuvの写真確認はどれくらいかかりますか。
投稿された写真はすべて確認の対象です。運営が確認すればその時点で、24時間以内に確認できなかった写真は自動で公開され、他のサイトから持ってきた写真やウォーターマーク入りの画像、顔が確認できない写真は、確認され次第削除されます。
